Chrome 65 Beta
Chrome Beta の最新版 65 がでました。(元記事)
今回特に大きいのは CSS Paint API ですね。
CSS Paint API
CSS Paint API を使うと、CSS のプロパティの要求に合わせて動的に画像を生成することができます。
デモ動画 を観るとわかりますが、カスタムプロパティを変更すると、JS がそれを検知してイメージを動的に更新しています。
これをうまく使うと DOM ツリーを軽くしたり普通に画像をつかうよりもファイルサイズを小さくすることができます。
Server Timing API
Server Timing API により、Web サーバーがブラウザにパフォーマンス情報を送信することができます。
サーバーからの HTTP レスポンスにServer-Timing
ヘッダーを追加し、そのヘッダー内に任意のパフォーマンス情報を記述します。
たとえば、データベースからの読み込みに何 ms、書き込みに何 ms、ファイルシステムからの読み込みに何 ms かかったというような情報をブラウザに送ってあげることにより、Web サーバーからのレスポンスタイムだけでなく更に深いところまでパフォーマンスメトリクスをブラウザ上で確認することができます。
その他の機能
CSS
- 擬似クラス :any-linkが使えるようになった。
color
プロパティの色指定がCSS Color Module Level 4準拠になった。- 自身の box は作らないが、子要素や疑似要素の box は生成する
display: contents
が使えるようになった。
DOM
assignedNodes()
を補完するために<slot>
要素がassignedElements()
メソッドを持つようになった。HTMLAnchorElement.relList
をサポート。<a>
要素で指定されたリソースと現在のリソースの関係性を示すための機能。
Feature Policy
- sync-xhr feature policyが使えるようになった。
Network
- TLS の仕様との互換性を取るため、TLS1.3 の draft-23をサポート。
Request.destination
でどのリソースを Service Worker が fetch してるか評価できるようになった。
Performance API
PerformanceResourceTiming
、PerformanceLongTaskTiming
、TaskAttributionTiming
がtoJSON
メソッドをサポート。
Security
cross-origin
属性付きの<a>
要素のdownload
属性を無視する。
廃止と相互運用性の改善
Bindings
- HTML の仕様と合わせ、
document.all
は上書き禁止となる。
Network
- 2017/12/01 以降に発行された Symantec のレガシーな PKI(Public Key Infrastructure)を信頼しない。 これが影響するのは DigiCert の新しい PKI への移行を明示的にオプトアウトしたサイト運営者だけで、このインフラから独立した、前もって公開されたサブ認証局には影響しない。