Chrome 78 Beta

2019-09-19 に Chrome 78 Beta がリリースされた

CSS Properties and Values

CSS custom properties を JS から操作できる CSS Properties and Values API Level 1 が入った。 詳細はweb.dev の記事でまとめられている。

Native File System

ブラウザ上の Web アプリケーションからローカルのファイルへのアクセスを可能にする。Native File System API が入った。 ブラウザ上で動くエディタなどで非常に有用。 詳細はGoogle Developers の記事でまとめられている。

Origin Trials

開発者に最新の機能を提供し、フィードバックを受けることができる仕組み。ブラウザのフラグなどとは違い Origin に紐づく。 Origin Trials そのものについては以下のページが参考になる。

SMS Receiver API

ブラウザ上で動くアプリケーションからデバイスの SMS へのアクセスを可能にする API。 これを用いることでユーザーが SMS で OTP を受け取ったときに、アプリケーションが自動で OTP を読み取ることができる。 SMS のフォーマットは決まったものである必要がある。

その他の機能

  • input/textarea の placeholder の色を#757575からrgba(0, 0, 0, 0.54)に変更
  • ページの状態が Unload のときはwindow.open()を無効にする
  • Byte ごとの更新チェックを、importScripts()で import されたすべての SW に適用する
  • Web Sockets の高速化
    • Linux: 7.5 倍
    • Windows: 4.1 倍
    • Mac: 7.8 倍
  • PaymentRequest.hasEnrolledInstrument()trueを返しやすくするように改善
  • PaymentResponse.prototype.retry()の追加
  • CSS の opacity 系プロパティに%を値として指定できるようになった
  • PaymentRequest.onshippingaddresschangeイベントでいくつかの情報を秘匿する
  • MediaSession ActionHandler のtype'seekto'を使用できるようになった
  • User Timing API の拡張
    • performance.measure(), performance.mark()に任意の timestamp を渡せるようになった
    • performance.mark()performance.measure()で任意のメタデータをレポートできるようになった

Deprecations and Removals

  • 遷移などでページが破棄される時の同期的な XHR を許可しない
  • XSS Auditor の削除
変更履歴

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